【1993年この年のベストワイン】
鮮烈な個性を放ち続ける世界屈指のグラン・ヴァンであり、正統派ボルドー・ファンは必ず口にするワイン、その筆頭が「シャトー・ラトゥール」です。
ワイン・アドヴォケイト、ジェームス・サッカリング、デキャンタ、ヴィノスの四大評価誌では、常に圧倒的高評価を得て、過去には何度も100点満点を獲得してきた世界屈指のプレミアム・ワインです。
170年も前より、メドック格付け第一級の称号を得る「五大シャトー」の中でも、ひときわ荘厳で揺るぎない品質を誇る『ポイヤックの巨塔』ラトゥール。
「ラトゥール」とは、まさにフランス語で『塔』という意味を成し、そのエチケット・デザインとしても、広く親しまれています。
ラトゥールのシンボルであるこの『塔』は、中世ヨーロッパに建設された要塞です。ラトゥールも「ラフィット・ロートシルト」同様、18世紀にニコラ・アレキサンドル・セギュール侯爵に所有され、評判を高めていった歴史があります。
ラトゥールの大きな特徴のひとつが、畑の半分以上を占める「ランクロ」と呼ばれるエリア。このエリアは水はけのよい砂利質の土壌で、ジロンド川から温かい風が流れることにより、過度な温度変化を防止。圧倒的に上質なカベルネ・ソーヴィニヨンを収穫することを可能にします。
また、醸造方法にもこだわり、完璧なまでの品質主義を貫き、昔ながらの手法に最先端の技術を積極的に導入することで、現代でも変わることのない首尾一貫した品質の超一級ワインを世に放ち続けています。
近年では、グラン・ヴァンを生み出す「ランクロ」の畑をビオディナミ農法に転換し、所有畑全体をオーガニック栽培に転換。五大シャトーでは初めて「エコセール」のビオロジック認証を取得し、一層緻密なブドウ栽培が実現されることとなりました。
また『最高の飲み頃で味わってほしい』という理由から、ボルドーの多くの一流シャトーが行っている『プリムール販売』から完全撤退。これらの取り組みが象徴するように、完璧なまでの品質主義により、常にハイレベルな品格を追い求めています。
ロバート・パーカーから『世界で最も凝縮感のある豊かでフルボディなワインの1つ』と賛辞を贈られ、その完璧なまでの品質主義により、どのヴィンテージであってもラトゥールと即座に分かる圧倒的な個性を放ちます。
グラスに注いだ時の香りの広がりから、ラトゥールのスケールの大きさを即座に感じ取るでしょう。
ベリー系果実のバスケット、森の静寂、マダガスカルバニラ、シガーケース、オリエンタルスパイス、すみれの花束などの香りが華やかに溢れ出し、甘やかな空間にうっとりとさせられます。
1993年の「ランクロ」は、完熟したブドウから素晴らしい酸と程よいタンニンを兼ね備えた上質なカベルネ・ソーヴィニヨンを産出しています。
ラトゥールはこの年、見事ポイヤックの「ベストワイン」に選出されました。
熟成31年を経てもなお生き生きと若々しさが残り、溌剌とした酸とタンニンを備えています。果実の凝縮感は、この上なく豊かで、余韻はいつまでも果てしなく続く様。
今飲むも良し、ここからさらに熟成させるも良し。ちょうど山の五合目へと差し掛かった『ワイン界の巨塔』。
昨今は、ラトゥールのバック・ヴィンテージも大変貴重となってきました。
ライン・ラヴァーは、必ず経験すべきワインです。貴方の好きなタイミングで抜栓し、そのスケールを存分に感じ取ってください。